特別なことをしたわけじゃない。
ただ、気分転換に外を歩いただけの日のこと。
でもその散歩が、思いがけず“心の奥に刺さる気づき”をくれて、帰ってきたときには少しだけ世界の見え方が変わっていた。
今日はその話。
■ ふと見上げた空が「今の気持ち」を映していた
散歩の途中で何となく空を見上げたら、雲の隙間から光が差していて綺麗だった。
いつも同じ空なのに、その日はやけにまぶしく見えた。
「あ、今の気分ってこんな感じかもしれない」
空の表情に自分の気持ちを重ねるって、子どもの頃はよくやっていたけど、大人になると忘れていた気がする。
たまには顔を上げないと見えないものってあるんだなって思った。
■ 道端の花が、すごい生命力で咲いていた
歩道の隅に、小さな花がひとつだけ咲いていた。
誰も気に留めないような場所なのに、よくここまで咲いたな…って思うくらい元気。
環境が悪くても、誰に見られなくても、それでも咲けるんだな。
「結果が見えなくても、続けてたらちゃんと生きられる」
そんなメッセージをもらったような気がした。
■ 知らない人の“さりげない優しさ”に救われた
信号待ちをしていたとき、小さなおばあちゃんが前を歩いていた。
青になって歩き出したけど、歩幅が小さくて渡りきる前に点滅が始まった。
すると隣にいた高校生くらいの子が、自然な感じで歩調を合わせて一緒に渡ってあげた。
その光景を見て、「世界って案外捨てたもんじゃないな」って思えた。
人って、普段は見えないけど優しさをちゃんと持ってる。
■ 歩くことで、止まっていた考えが動き出す
散歩って、本当にすごい。
歩いているだけで、ぐちゃぐちゃだった頭の中が少しずつ整理されていく。
「あの悩み、そんなに深刻じゃないかも」
「とりあえず一歩だけ動いてみようかな」
そんな気持ちがすっと湧いてくる。
机の前で悩むより、歩いた方が前に進めたりする。
■ おわりに:特別なことをしなくても、心は動く
散歩って地味だけど、侮れない。
ただ歩いただけで、世界の優しさも、自分の内側の声も、ちゃんと見えるようになる。
「なんか疲れたな…」
そんな日は、無理に頑張るより外に出てゆっくり歩いた方がいい。
思わぬ場所で、思わぬタイミングで、心が救われる瞬間ってあるんだよね。