夏休み最後の一日をゆっくり過ごすために、以前から気になっていた「根室花まる」へ行くことにしました。実は先日の北海道旅行の際、本場の花まるにも行ってみたかったのですが、タイミングが合わず断念していたのです。せっかくなので東京でリベンジしようと思い、丸の内の「KITTE丸の内店」を訪れました。
開店は朝11時。少し早めに行こうと思い、10時半前にはKITTEの中へ入りました。花まるは5階にありますが、開店前はエスカレーターの途中で止められてしまう仕組みになっていて、並ぶためにはKITTE自体の開店時間に合わせて動かないといけません。すでに30名ほどの行列ができていて、やはり人気店だと実感しました。
開店5分前になると、警備員の方が先頭に立って列を誘導しながら、ゆっくりと5階まで案内してくれます。お客さんたちはみんな静かにワクワクした様子で進んでいきます。到着すると、行列のほとんどが花まるの前に並び、残りの人たちは同じく人気の「象印食堂」へ向かっていました。
最初の案内で入れるか少し不安でしたが、思っていたより店内が広く、無事に第一陣で入店できました。カウンター席も多く、職人さんが目の前で握ってくれるスタイル。思わず北海道の市場を思い出してしまいました。
注文方法は少し珍しく、最近よくあるタッチパネルではなく、紙に手書きで記入してスタッフさんに渡す方式です。少し緊張しながらも、食べたいものをしっかり書き出してオーダー。

まず最初に頼んだのは「かに汁」。わたり蟹の出汁がしっかり出ていて、口に含むと旨味がじんわり広がります。身をほぐすのは少し手間ですが、それもまた楽しい時間。蟹の風味を存分に味わえる贅沢な一杯でした。

続いて握りを一皿ずつ。どのネタも驚くほど新鮮で、ひとつひとつが丁寧に握られています。シャリはふんわりと温かく、ほろりとほどける絶妙な加減。北海道で食べ損ねた悔しさが一気に吹き飛びました。
いくら、数の子、筋子といった自分の大好物を中心に注文。特にいくらは粒が大きく、口の中でプチプチとはじける感覚がたまりません。数の子のコリコリとした歯ごたえも楽しく、筋子は濃厚な塩味がご飯とぴったり。どれも期待以上の美味しさで、思わず笑みがこぼれました。



マグロも絶品で、脂が程よくのっており、厚みのある切り身がとても贅沢。口に入れた瞬間にとろけるような食感で、「これぞ本物のマグロだな」と思わず感動してしまいました。職人さんが丁寧に仕上げているからこその味わい。ひとつひとつに心がこもっているのを感じます。

お店の雰囲気も心地よく、スタッフさんの対応も丁寧で、観光地のような混雑感はあるものの、落ち着いて食事ができる環境でした。カウンター越しに職人さんが「今日のおすすめはこちらですよ」と声をかけてくれるのも嬉しい。思わず「次はそれも頼んでみようかな」と会話が弾みます。
すべて食べ終えてお会計を済ませるころには、外の待ち列はさらに伸びていました。やはり人気店。早めに来て正解でした。
お腹も心も満たされ、KITTEの屋上庭園に少し寄って東京駅の景色を眺めながら休憩。北海道では叶わなかった花まるの味を東京で楽しめたことに、ちょっとした達成感がありました。
まとめ
今回訪れた「根室花まる KITTE丸の内店」は、北海道の味をそのまま東京で味わえる貴重なお店でした。ネタの新鮮さ、シャリの美味しさ、職人さんの丁寧な仕事、どれをとっても満足度が高いです。特にいくらや筋子などの海の幸は絶品で、また行きたいと思える味でした。開店前から並ぶ価値は十分。北海道で行けなかった人にもぜひおすすめしたいお店です。