冷たい水でカップ麺が作れると聞いて、「本当に麺が戻るの?」「普通のカップヌードルに水を入れるの?」と驚いた人も多いのではないでしょうか。
日清食品が発売したのは、冷蔵庫で冷やした水を注いで作る冷水専用商品「冷しカップヌードル」です。
普通のカップ麺を冷水で作る方法とは異なり、冷水でも5分で食べられる専用の麺が使われています。しかも、パッケージには「熱湯禁止」と表示されており、いつものカップヌードルとは作り方がまったく違います。
冷たい水で作るカップ麺とはどのような商品なのか、発売日や価格、作り方、味の種類、通常のカップ麺との違いを紹介します。
冷たい水で作るカップ麺は日清食品の「冷しカップヌードル」
冷たい水で作れると話題になった商品は、日清食品の「冷しカップヌードル」です。
日清食品は2026年7月20日、「冷しカップヌードル ピリ辛キムチ味」と「冷しカップヌードル 鶏塩レモン味」の2商品を全国で発売しました。
カップヌードルブランドとして初めて、冷蔵庫で冷やした水だけで調理できる冷水専用商品です。日清食品の公式発表では、5年間の開発を経て誕生したと紹介されています。
「冷しカップヌードル」は発売55年目で初の冷水専用商品
カップヌードルは、1971年9月18日に発売されました。
2026年に発売55周年を迎えるなか、ブランド史上初となる「冷水5分」の商品として登場したのが冷しカップヌードルです。
これまでのカップヌードルは熱湯を注いで作るのが当たり前でしたが、冷しカップヌードルはその反対です。冷たい水で作ることを前提に、麺やスープ、容器が専用に設計されています。
パッケージにも「冷水専用」「熱湯禁止」と大きく表示されているため、見た目の段階で通常商品との違いが分かるようになっています。
冷しカップヌードルの発売日と値段
冷しカップヌードルの発売日は、2026年7月20日です。
希望小売価格は、2商品とも1食285円(税別)。発売地域は全国と発表されています。
「冷しカップヌードル ピリ辛キムチ味」は内容量60g、麺量45gです。「冷しカップヌードル 鶏塩レモン味」は内容量59g、麺量45gとなっています。
店舗での実際の販売価格は異なる場合があります。また、全国発売の商品であっても、入荷時期や在庫は店舗ごとに変わります。
冷水でカップ麺を作る方法は?冷しカップヌードルは5分で完成
冷しカップヌードルの作り方は、冷蔵庫で冷やした水を注いで5分待つだけです。
お湯を沸かしたり、完成後に氷を入れて冷やしたりする工程はありません。冷たい水さえ用意しておけば、そのまま冷たいカップ麺を作れます。
必要な水の目安量は、どちらの味も約330mlです。日清食品の商品情報にも、冷蔵庫で冷やした水を使うことが案内されています。
冷しカップヌードルの作り方
最初に、冷蔵庫で十分に冷やした水を用意します。
ふたを開け、カップ内側の目安となる位置まで冷水を注ぎます。そのまま5分待ち、麺とスープをよく混ぜれば完成です。
冷水を注いだ直後は、麺が水面から出やすくなっています。麺全体が冷水に触れるように水を注ぎ、完成後によくほぐすと食べやすくなります。
グルメWatchの試食記事では、待っている間に麺が水を吸って水位が下がるため、麺全体が浸かった状態を保つことが作る際のポイントとして紹介されています。
ただし、入れすぎるとスープが薄くなるため、基本はパッケージに書かれた作り方と水量に合わせてください。
常温の水ではなく冷蔵庫で冷やした水を使う
日清食品が案内しているのは、冷蔵庫で冷やした水を使う方法です。
水道から出した常温の水や、室内に置いていたペットボトルの水では、商品の特徴である冷たい仕上がりを十分に楽しめない場合があります。
外出先で食べる場合は、冷えたペットボトルの水を一緒に用意すると作りやすいでしょう。必要な水の目安量は約330mlなので、500mlのペットボトルが1本あれば足ります。
氷を加えて作る商品ではないため、水量や作り方は自己流に変えず、容器に書かれた案内に合わせるのがよさそうです。
冷水5分で麺が戻る「コールドリハイド製法」
冷たい水では麺がなかなか柔らかくならないイメージがありますが、冷しカップヌードルには冷水専用の麺が使われています。
採用されたのは、特許取得済みの「コールドリハイド製法」です。
日清食品によると、この製法によって、冷水を注いで5分待つだけでも、コシとつるみのあるしなやかな食感に仕上がります。
製法の細かな仕組みや麺の配合までは、公式発表で詳しく明かされていません。
一般的なカップ麺を単に冷水対応にしたのではなく、5年間の開発を経て専用の麺を完成させた商品であることが分かります。
冷しカップヌードルが熱湯禁止なのはなぜ?
冷しカップヌードルは、冷水専用の商品です。
一般的なカップヌードルとは違い、熱湯を注ぐ商品ではありません。パッケージにも「熱湯禁止」と表示されているため、お湯では作らず、必ず商品に書かれた調理方法に従ってください。
「お湯を使った方が早く戻るのでは」と考えてしまいそうですが、冷水で作ることを前提に麺、スープ、容器が設計されています。
熱湯禁止の細かな理由は公式発表で明かされていない
日清食品のニュースリリースでは、発売55年目で初めての「熱湯禁止」「冷水専用」のカップヌードルとして紹介されています。
一方で、熱湯を入れた場合に麺やスープがどのような状態になるのかなど、細かな理由までは公式発表に記載されていません。
ネット上では、冷水専用の容器や麺、スープの設計が関係しているのではないかという見方も出ています。
ただ、日清食品が公式に案内しているのは、冷蔵庫で冷やした水を注ぎ、5分待って食べる方法です。
容器や商品の状態にかかわるため、通常のカップヌードルと同じ感覚で熱湯を注ぐのは避けた方がよいでしょう。
普通のカップヌードルに冷たい水を入れる商品ではない
冷しカップヌードルは、通常のカップヌードルを冷水で作る食べ方ではありません。
ピリ辛キムチ味と鶏塩レモン味のために開発された専用商品です。
通常のカップヌードルに冷蔵庫の冷水を注いでも、5分で同じように完成するとは限りません。麺や粉末スープが十分に戻らず、硬さや味の濃さに差が出る場合があります。
冷水5分で作りたい場合は、パッケージに「冷しカップヌードル」「冷水専用」と表示された商品を選んでください。
冷しカップヌードルは2種類!ピリ辛キムチ味と鶏塩レモン味
冷しカップヌードルは、夏でも食べやすい味として2種類が発売されています。
どちらも冷水で味がぼやけにくいように、酸味や辛味、だしのうまみを生かしたスープが採用されています。
味の好みだけでなく、具材にも違いがあります。
冷しカップヌードル ピリ辛キムチ味
ピリ辛キムチ味は、鶏のうまみをベースに、キムチの酸味と辛味をきかせたスープです。
具材には、カップヌードルでおなじみの「謎肉」と呼ばれる豚ミンチ加工品のほか、キムチ、たまご、ネギ、ごまが入っています。
冷たいスープでありながら、キムチの辛味によって食欲を刺激する味に仕上げられています。
日清食品の商品情報によると、熱量は1食60g当たり285kcal、食塩相当量は4.3gです。
冷しカップヌードル 鶏塩レモン味
鶏塩レモン味は、鶏、鰹、煮干しのうまみをベースに、レモンの爽やかな香りを加えたスープです。
具材には蒸し鶏、たまご、ネギ、赤ピーマンが使われています。
魚介と鶏のだしを感じながらも、レモンの風味によってすっきり食べられる味です。
日清食品の商品情報によると、熱量は1食59g当たり278kcal、食塩相当量は4.2gです。
辛いものが好きな人はピリ辛キムチ味、さっぱりした味を選びたい人は鶏塩レモン味が候補になりそうです。
水で作るカップ麺と「お湯のいらないカップ麺」の違い
カップ麺は、災害などでお湯を沸かせないときに、常温の水で時間をかけて戻す方法も知られています。
ただし、今回発売された冷しカップヌードルとは、目的も待ち時間も異なります。
冷しカップヌードルは、猛暑の時期に冷たい状態でおいしく食べられるよう開発された商品です。一方、普通のカップ麺を水で戻す方法は、主に非常時を想定した食べ方として紹介されています。
普通のカップ麺は冷水5分では作れない
警視庁は、災害時を想定してカップ麺に水を注ぎ、15分待つ方法を紹介しています。
この実験では麺に少し硬さが残ったものの、スープが染み出し、冷やしラーメンのように食べられたとされています。
山形市上下水道部が2026年に行った実験では、水温約10度の水道水を使用し、ラーメン、うどん、そばが食べられる状態になるまで60分かかりました。待ち時間は商品の種類や季節、水温によって変わると紹介されています。
つまり、一般的なカップ麺も水で戻せる場合はありますが、冷水を注いで5分で完成するわけではありません。
冷しカップヌードルは夏に食べる冷水専用商品
冷しカップヌードルが開発された背景には、近年の記録的な猛暑があります。
暑い日には、熱いカップ麺より冷たい麺を選びたくなることもあります。しかし、冷たい麺を作るには、麺をゆでたあとに水で締めたり、氷を用意したりする手間がかかります。
冷しカップヌードルなら、冷蔵庫の水を注いで5分待つだけです。
火を使わず、お湯を沸かしたときの熱気も出ないため、暑い日の昼食や夜食、屋外で手軽に冷たい麺を食べたい場面にも合います。
冷たい水で作るカップ麺「冷しカップヌードル」のポイント
冷たい水で作るカップ麺として登場したのは、日清食品の「冷しカップヌードル」です。
2026年7月20日に全国発売され、ピリ辛キムチ味と鶏塩レモン味の2種類があります。希望小売価格は各285円(税別)です。
冷水で戻る「コールドリハイド製法」を採用した専用麺が使われており、冷蔵庫で冷やした水を約330ml注いで5分待つだけで完成します。
一方、普通のカップ麺に冷たい水を注いでも、同じように5分で食べられるわけではありません。
また、冷しカップヌードルは「冷水専用」「熱湯禁止」の商品です。いつものカップヌードルと間違えてお湯を注がず、パッケージに記載された方法で作ってください。
発売55年目に登場した、お湯のいらない新しいカップヌードル。猛暑の日に熱いものを避けたいときにも、気軽に試しやすい一杯です。