江別大学生集団暴行死事件で、主犯格とされた川口侑斗被告に無期懲役の判決が言い渡されました。
しかし、その後に大きな動きがありました。
川口侑斗被告本人が、札幌地裁の無期懲役判決を不服として2026年8月10日付で控訴したことが分かっています。
HTB北海道テレビは8月12日、川口被告が判決を不服として控訴したと報道。UHB北海道文化放送も同日、川口被告本人が控訴したことを伝えています。STV札幌テレビによると、控訴先は札幌高裁です。
つまり、8月7日に無期懲役判決が出たものの、川口侑斗被告の刑が無期懲役で確定したわけではありません。
今後は札幌高裁で控訴審が進むことになります。
川口侑斗被告が無期懲役判決を不服として控訴
川口侑斗被告をめぐって最も新しい動きが、無期懲役判決に対する控訴です。
2026年8月7日に札幌地裁で無期懲役を言い渡され、その3日後となる8月10日に本人が控訴しました。
川口侑斗被告は8月10日付で控訴
HTB北海道テレビは8月12日、江別大学生集団暴行死事件で無期懲役判決を受けた川口侑斗被告が、8月10日付で控訴したと報じました。
UHB北海道文化放送も、札幌地裁によると川口被告本人が判決を不服として控訴したと伝えています。
さらにSTV札幌テレビは、川口被告本人が札幌高裁に控訴したと報じています。
8月7日の判決からわずか数日後の控訴となりました。
川口侑斗被告の無期懲役はまだ確定していない
今回、特に気になるのが「無期懲役はもう確定したのか」という点ではないでしょうか。
現時点では確定していません。
札幌地裁が8月7日に言い渡した無期懲役は第一審の判決です。川口被告が控訴したため、今後はその判決について札幌高裁で審理されることになります。
裁判所の公式サイトでも、第一審判決に不服がある当事者は高等裁判所へ控訴できると説明されています。
そのため、「川口侑斗被告の刑は無期懲役で確定した」という段階ではありません。
川口侑斗被告に札幌地裁が求刑通り無期懲役の判決
控訴に至る前の2026年8月7日、札幌地裁は川口侑斗被告に対して、検察側の求刑通り無期懲役を言い渡しました。
裁判では川口被告が事件で果たした役割や、犯行当時18歳だったことを量刑でどこまで考慮するかなどが焦点となっていました。
札幌地裁は川口侑斗被告を「主犯」と評価
UHB北海道文化放送によると、札幌地裁は判決で、川口被告が動画撮影や残忍な行為を提案するなどして暴行をエスカレートさせ、終始共犯者を主導したと認定しました。
そのうえで、事件の主犯と評価するのが相当だと判断し、犯行当時の若さを考慮しても責任は重いとして無期懲役を言い渡しています。
HTB北海道テレビも、札幌地裁が川口被告について「終始共犯者を主導」したと評価し、無期懲役としたことを報じています。
STV札幌テレビでは、裁判所が川口被告について事件を主導した主犯格であり、被害者の死亡に大きく寄与した責任は重いと判断したと伝えています。
検察側は無期懲役を求刑していた
検察側は川口被告について、暴行だけでなく金品の強奪についても主導的な役割を果たしたとして、無期懲役を求刑していました。
STV札幌テレビによると、検察側は川口被告について一方的に暴行を始め、金品の強奪も主導したと指摘し、最も重い責任を負うべきだと主張していました。
札幌地裁は最終的に、この求刑と同じ無期懲役を選択しました。
弁護側は川口侑斗被告に懲役25年が相当と主張
一方、弁護側の主張は検察側とは大きく異なっていました。
弁護側は無期懲役ではなく、懲役25年が相当だと主張していました。
犯行当時18歳だったことや更生可能性を主張
川口被告は事件当時18歳で、少年法上の「特定少年」にあたります。
UHB北海道文化放送によると、弁護側は、犯行当時18歳になったばかりだったことに加え、反省していて更生の可能性があることなどを挙げ、懲役25年が適正だと主張していました。
しかし札幌地裁は、若年であることを考慮しても、川口被告が事件で果たした役割や責任の重さから無期懲役が相当だと判断しています。
控訴理由の詳しい内容はまだ報じられていない
今回の控訴について、HTBやUHB、STVが8月12日に報じているのは、川口被告が判決を不服として控訴したというところまでです。
控訴審で具体的にどの点を争うのかについては、8月12日時点の主要報道では詳しく明らかになっていません。
一審では弁護側が懲役25年を主張していたため、量刑をめぐる判断は今後も注目される部分です。
ただし、一審で「懲役25年が相当」と主張していたことと、控訴審でどのような控訴理由を示すかは同じとは限りません。
今後、控訴審の日程や控訴趣意の内容が明らかになれば、川口被告側が無期懲役判決のどこを問題としているのかも見えてくることになります。
江別大学生暴行死事件で川口侑斗被告は何をした?
川口侑斗被告が無期懲役判決を受け、その後控訴することになった江別大学生集団暴行死事件は、2024年10月に北海道江別市で起きました。
川口被告を含む男女6人が関係し、川口被告は強盗致死などの罪に問われていました。
江別市の公園で大学生が集団暴行を受け死亡
起訴内容などによると、川口被告らは2024年10月、江別市の公園で大学生の長谷知哉さんに集団で暴行を加え、死亡させたうえ、現金やカードなどを奪ったとされています。
川口被告は2026年7月13日に始まった自身の裁判で起訴内容を認めており、裁判では刑の重さが大きな争点となっていました。
札幌地裁は暴行や強盗を主導したと判断
川口被告については、事件の「主犯格」として報道されてきました。
札幌地裁も8月7日の判決で、川口被告が共犯者を終始主導していたと認定しています。
UHB北海道文化放送によると、2時間以上にわたる暴行を主導したとされ、動画撮影や残忍な行為の提案などによって暴行をエスカレートさせた点も量刑判断で指摘されました。
江別大学生暴行死事件の控訴審は札幌高裁へ
川口侑斗被告が控訴したことで、次の焦点は控訴審です。
STV札幌テレビは、川口被告本人が8月10日に札幌高裁へ控訴したと報じています。
札幌地裁の無期懲役判決を札幌高裁が審理
裁判所によると、地方裁判所が第一審となった刑事事件では、その判決に不服がある場合、高等裁判所に控訴することができます。
今回の場合、一審が札幌地裁だったため、控訴審は札幌高裁で進むことになります。
控訴したからといって、自動的に無期懲役が懲役25年などへ変更されるわけではありません。
札幌高裁で、一審判決に対する川口被告側の不服申し立てについて審理されることになります。
控訴審の日程は今後明らかになる見込み
2026年8月12日時点では、川口被告が8月10日付で控訴したことが報じられたばかりです。
控訴審の具体的な期日については、今回確認した主要報道ではまだ伝えられていません。
裁判所の資料によると、刑事事件の控訴は第一審判決の告知日の翌日から14日以内に申し立てる仕組みとなっています。
川口被告は8月7日の判決から3日後となる8月10日に控訴しています。
今後は札幌高裁での審理に向けて手続きが進み、控訴審の日程などが決まっていくことになります。
川口侑斗被告の控訴で今後どうなる?
今回の控訴によって、「無期懲役」という一審判決がそのまま確定する状況ではなくなりました。
これから注目されるのは、川口被告側が控訴審でどのような主張をするのか、そして札幌高裁が一審の量刑判断をどう評価するのかという点です。
一審の「主犯」という評価が大きなポイント
札幌地裁が無期懲役を選択した大きな理由の一つが、川口被告を事件の主犯と評価したことでした。
UHB北海道文化放送の判決後の報道では、弁護士が、事件の開始から暴行のエスカレート、金品の強奪まで川口被告の主導性が認められたことが、量刑に大きく影響したのではないかと分析しています。
一方、一審の弁護側は、犯行当時18歳だったことや更生の可能性などを理由として懲役25年を求めていました。
控訴審では、一審で無期懲役に至った量刑判断をめぐって、どのような主張が示されるのかが注目されます。
控訴審の先には上告の手続きもある
裁判所の公式案内では、第一審判決に不服があれば高等裁判所へ控訴でき、高等裁判所の判決について法律上認められた理由がある場合には最高裁判所への上告という手続きがあります。
そのため、川口被告の裁判は今回の控訴によって、まだ終わったわけではありません。
まずは札幌高裁で行われる控訴審が次の大きな節目になります。
まとめ|川口侑斗被告の無期懲役判決は控訴で確定していない
川口侑斗被告は、江別大学生集団暴行死事件で強盗致死などの罪に問われ、2026年8月7日に札幌地裁から求刑通り無期懲役の判決を受けました。
札幌地裁は、川口被告が共犯者を終始主導し、事件の主犯と評価するのが相当だとして無期懲役を選択しています。
一方、弁護側は一審で、犯行当時18歳だったことや更生の可能性などから懲役25年が相当だと主張していました。
そして川口被告本人は判決を不服として、8月10日付で札幌高裁に控訴しました。
そのため、川口侑斗被告の無期懲役は現時点では確定していません。
今後は札幌高裁で控訴審が進み、一審の無期懲役という量刑についてどのような判断が示されるのかが焦点となります。