熊本県嘉島町のイオンモール熊本で発生した爆発事故を受け、「ハビタはどのように関係しているのか」「従業員が金庫のために建物へ戻ったという報道は本当なのか」と気になっている人も多いと思います。
ハビタはイオンモール熊本に入っていたコスメ・雑貨店の運営会社で、爆発事故では同社の女性従業員2人が亡くなりました。
会社側は、2人が一度屋外へ避難した後、売上金を金庫へ移すため館内へ戻るよう伝えていたことを明らかにし、遺族に謝罪しています。
一方、爆発についてはLPガスの漏えいが関係した可能性が報じられていますが、最終的な原因は警察や消防などが調べている段階です。
ハビタとイオンモール熊本の爆発事故の関係は?
ハビタは、イオンモール熊本の専門店街でコスメや雑貨を扱う店舗を運営していた会社です。
今回、ハビタという名前が注目されたのは、イオンモール熊本の爆発事故で亡くなった専門店従業員7人のうち、2人が同社の店舗に勤務していたためです。
ハビタは8月3日、公式サイトでイオンモール熊本店に勤務していた従業員2人が亡くなったことを発表し、遺族に謝罪しました。
ハビタはイオンモール熊本内のコスメ・雑貨店
ハビタは、イオンモール熊本の施設全体を管理する会社ではありません。
イオンモール熊本の専門店として出店し、コスメや生活雑貨などを販売する店舗を運営していました。
そのため、爆発設備や建物全体の管理会社として事故に関係しているわけではなく、亡くなった女性従業員2人の勤務先として名前が報じられています。
ハビタの女性従業員2人が爆発事故で死亡
熊本日日新聞などの報道によると、ハビタの女性従業員2人は、地震発生後に来店客を誘導し、一度は屋外へ避難していました。
その後、売上金を金庫へ移すため店内へ戻り、爆発に巻き込まれたとみられています。
2人は7月29日、店舗付近で発見され、死亡が確認されました。
イオンモール熊本の爆発事故は何があった?
イオンモール熊本の爆発事故は、最大震度7を観測した地震の発生から約1時間半後に起きました。
イオンの公式発表によると、7月28日午後4時27分ごろに地震が発生し、館内では来店客や従業員の屋外避難が進められました。
午後5時ごろには来店客の避難誘導を終え、専門店やグループ従業員についても屋外への避難を確認していましたが、午後5時50分に施設内で爆発が発生しています。
イオンモール熊本は熊本県嘉島町にある商業施設
事故が起きたイオンモール熊本は、熊本県上益城郡嘉島町にある大型商業施設です。
爆発によって建物の2階部分や外壁などが大きく損傷し、天井や壁が崩落しました。
警察や消防、自衛隊などによる捜索が続けられ、熊本県は8月1日に施設内の捜索活動を終えたと発表しています。
専門店従業員7人が死亡し26人がけが
イオンが8月2日に発表した第3報では、イオンモール熊本の爆発事故による人的被害は、死亡7人、負傷26人の計33人とされています。
死亡した7人はいずれも専門店の従業員で、地震後に一度屋外へ避難した後、何らかの理由で建物内へ戻っていたとみられています。
負傷者数については、8月1日に出されたイオンの第2報では5人とされていましたが、その後の確認によって26人へ更新されました。
事故直後から発表内容が変化しているため、報道された時期によって負傷者数が異なる場合があります。
ハビタの金庫指示とは?
ハビタをめぐって注目されているのが、地震後に一度避難した女性従業員2人へ、売上金を金庫に入れるよう伝えていたという点です。
当初は遺族や親族の証言として報じられていましたが、ハビタの幹部は8月2日、会社側が館内へ戻るよう伝えていたことを認めました。
売上金を金庫へ移すため館内へ戻った
熊本日日新聞によると、女性従業員2人は地震後、客の誘導を終えて建物の外へ避難していました。
しかし、上司から店舗の売上金を金庫へ入れるよう連絡があり、2階の店舗へ戻ったと報じられています。
その数分後に爆発が発生し、2人は巻き込まれたとみられています。
ハビタの営業部長はテレビ朝日の取材に対し、売上金を金庫へしまうよう伝えた趣旨の説明をしています。
ハビタの代表取締役らは従業員の通夜に参列し、館内へ戻るよう伝えていたことを認めたうえで遺族に謝罪しました。
ハビタは公式サイトでも従業員2人の死亡を発表
ハビタは8月3日、公式サイトに追悼と謝罪の文書を掲載しました。
発表では、地震後に発生した爆発事故によって、イオンモール熊本で勤務していた同社従業員2人が亡くなったと報告しています。
一方、公式サイトに掲載された文書では、売上金を金庫へ移す指示や、2人が館内へ戻った詳しい経緯には触れられていません。
イオンモール熊本では再入館を禁止していた?
イオン側は、地震などで屋外へ避難した後、安全確認が終わるまでは建物内へ戻らないという運用だったと説明しています。
熊本日日新聞によると、このルールはイオンのグループ従業員だけでなく、専門店の従業員にも同じ対応を取るよう求めていたとされています。
安全確認が終わるまでは戻らないルールだった
イオンの説明では、地震発生後、午後5時ごろまでに来店客の避難誘導を終え、専門店やグループ従業員についても屋外への避難を確認していました。
しかし、爆発で亡くなった7人は、その後に施設内へ戻っていたとみられています。
店内へ戻った理由は一人ひとり異なり、売上金の保管、業務上の作業、スマートフォンや私物を取りに行ったケースなどが報じられています。
金庫指示が確認されているのはハビタの従業員2人
亡くなった専門店従業員7人全員が、売上金を金庫へ入れるため戻ったわけではありません。
会社側から売上金を金庫へ移すよう伝えられたことが確認されているのは、ハビタに勤務していた女性従業員2人です。
ほかの従業員については、それぞれ別の店舗に勤務しており、戻った理由や指示の有無について調査が続いています。
イオンは避難対応を検証する方針
イオンは、亡くなった従業員が館内へ戻ったことについて、個人だけの責任として扱う考えはないと説明しています。
今後は、各店舗の責任者からどのような指示が出ていたのか、再入館の運用や携行品の扱いに問題がなかったのかを検証する方針です。
8月2日の公式発表でも、地震・防災に関する規定や運用を見直すとしています。
イオンモール熊本はガス爆発だった?
イオンモール熊本の事故については、「ガス爆発」と呼ばれることがあります。
施設ではLPガスが使用されており、ガス漏れが爆発につながった可能性が報じられているためです。
ただ、警察や消防などによる調査結果は出ておらず、爆発の原因がLPガスだったと正式に決まったわけではありません。
LPガス漏れが原因となった可能性
イオンモール熊本では、飲食店の調理や空調設備などにLPガスが使用されていました。
事故後に建物へ入った警察や消防の関係者からガス臭がしたとの報告もあり、LPガスが漏れ、何らかの要因で引火した可能性が調べられています。
一方、地震によってどの設備が損傷したのか、ガスがどこから漏れたのか、何が着火源となったのかは明らかになっていません。
「LPガス漏れの可能性」が報じられている段階であり、詳しいメカニズムは今後の調査結果を待つことになります。
警察・消防・関係省庁が爆発原因を調査
イオンは8月2日の発表で、関係省庁が8月3日以降に爆発原因の調査を始める予定だと説明しました。
経済産業省は、イオンモール熊本へLPガスを供給していた事業者から聞き取りを行い、熊本県警などと現場を確認しています。
イオン側も調査へ協力し、原因が判明した後に結果を報告するとしています。
ハビタとイオンモール熊本ガス爆発の関係まとめ
ハビタは、イオンモール熊本の専門店街でコスメ・雑貨店を運営していた会社です。
爆発事故では専門店従業員7人が亡くなり、そのうち2人がハビタの女性従業員でした。2人は一度屋外へ避難していましたが、売上金を金庫へ移すため、会社側から館内へ戻るよう伝えられていたことが明らかになっています。
ハビタは遺族に謝罪し、公式サイトでも従業員2人が亡くなったことを発表しました。
事故全体では7人が死亡し、26人がけがをしています。LPガス漏れが爆発につながった可能性が指摘されていますが、原因は警察・消防・関係省庁が調査している段階です。
今後は、爆発原因だけでなく、地震後に従業員が館内へ戻った経緯や、各店舗から出された指示、イオン側と専門店側の避難ルールがどのように運用されていたのかについても検証が進められる見通しです。