旅ログ

【2000年9/21~9/29初めての海外一人旅】1日目|韓国スタートでいきなり迷子になった話

2026年4月28日

深夜特急に背中を押されたあの夏

大学の夏休み。

正直、当時の自分はこれといった趣味もなくて、
何をしていいのか分からないタイプだった。

運動も得意じゃないし、
いわゆる“アクティブな人間”でもない。

そんな自分が、なぜ海外に行こうと思ったのか。

きっかけは、たまたまテレビで見た
沢木耕太郎の「深夜特急」。

大沢たかおが主演していたやつ。

午後に何気なく流れていたのを観たんだけど、
これがもう、めちゃくちゃ刺さった。

「こんな旅、あるのかよ…」

香港から始まって、インド、そしてロンドンへ。
自由すぎる旅。

そのとき初めて「バックパッカー」という言葉を知った。

そして思った。

「自分も行ってみたい」

これがすべての始まり。

行き先は韓国とタイ、そしてちょっとした目的

最初はラオスにも行こうと思っていた。

でも、ビザの問題とか、余計なお金がかかることを考えて断念。
当時は今みたいに気軽じゃない。

「じゃあビザ不要の国でいいか」

ということで選んだのが、韓国とタイ。

ただの旅行じゃなくて、ちょっとした目的もあった。

それが——

ネットで知り合った人に会うこと。

当時使っていた交流サイト「NETOMO」で知り合った韓国人のWon、
そしてICQで知り合ったタイ人のMai。

いま考えると、なかなか攻めてる。

会ったこともない外国人に会いに行くとか、
よくやったなと思う。

トラベラーズチェックという時代

海外に行くにあたって、不安はかなりあった。

今みたいにスマホもないし、
クレジットカードもそこまで一般的じゃない。

そこで用意したのが「トラベラーズチェック」。

いまの人は知らないかもしれないけど、
簡単に言うと“海外用の小切手”。

盗まれても再発行できるという安心感があった。

銀行で買って、サインして持ち歩く。

これが当時の“海外旅行の基本装備”だった。

いざ初フライト、韓国へ

2000年9月21日。

人生初の海外。

乗ったのは大韓航空 KE704便。
成田を14時半に出発して、16時に金浦空港へ到着。

いまは仁川がメインだけど、当時は金浦が主流。

飛行機の中は正直あまり覚えてない。

たぶん緊張しすぎてた。

そして韓国到着。

ここからが本当の意味での“冒険”の始まりだった。

いきなりホテル難民

問題はここから。

ホテル、予約してない。

今ならありえないけど、当時は「なんとかなるだろ精神」。

…ならなかった。

夕方の空港で、いきなり途方に暮れる。

「これ、どうすんの?」

とりあえず空港内の観光案内所へ。

人生初の英語チャレンジ。

「I want… cheap hotel…」

たぶんこんなレベル。

当然、まともに通じない。

相手が何か話してくれても、リスニング能力ゼロ。
完全に詰み。

でも、ジェスチャーで「待ってて」と言われたので待つ。

30分ぐらい。

長い。

めちゃくちゃ長い。

謎のおじさん登場、そして車へ

すると、どこからともなく現れたおじさん。

無言で「ついて来い」のジェスチャー。

「え、これ大丈夫?」

今なら絶対ついていかない。

でも当時は若さと無知で突っ込んだ。

結果的には、このおじさんめちゃくちゃ良い人だった。

車に乗せてくれて、ホテルまで案内してくれるとのこと。

車内では片言の英語で会話。

ほぼ通じてないけど、なんとなく意思疎通はできてた。

初めての海外ホテル「Haeng Ju Hotel」

到着したのは「Haeng Ju Hotel(ヘンジュホテル)」。

いまはもうないらしい。

チェックインでもまた苦戦。

書く場所が分からない。

すると、ここで救世主。

ホテルの女性スタッフが、片言の日本語で話しかけてくれた。

「ココ、ナマエ、カイテ」

神かと思った。

無事にチェックイン完了。

疲れと空腹、そして最初のミス

部屋に入ると、一気に疲れが来た。

ベッドに倒れ込んで少し休憩。

目が覚めると、お腹が空いていることに気づく。

とりあえず外に出る。

近くにコンビニ発見。

「助かった…」

ここでテレホンカードを購入。

Wonに連絡しようと思った。

公衆電話へ。

カードを入れる。

…繋がらない。

何度やってもダメ。

「え、なんで?」

完全に焦る。

原因はまさかの“逆挿し”

仕方なくホテルに戻る。

さっきの女性スタッフに聞いてみる。

すると——

「カード、ギャク」

…やらかした。

逆に入れてただけ。

恥ずかしい。

でもまあ、初海外だし許してほしい。

初めての海外通話と約束

気を取り直して再チャレンジ。

今度はちゃんと繋がった。

Wonと会話。

「土曜日、一緒に遊ばない?」

即OK。

こうやって、ネットの世界とリアルが繋がった瞬間だった。

なんか不思議な感覚。

初日の終わりは静かに

その日は、もう限界だった。

食欲もあまりなく、シャワーだけ浴びて終了。

ベッドに入る。

「ついに海外に来たんだな…」

そう思いながら、すぐに眠りについた。

まとめ

初めての海外一人旅。

いきなりホテル未予約、英語通じない、電話ミス。

トラブルだらけ。

でも、不思議と嫌じゃなかった。

むしろ、

「これが旅か」

って感じだった。

完璧に計画された旅行じゃなくて、
うまくいかないことの連続。

でも、その中で人に助けられて、
少しずつ前に進んでいく。

それがめちゃくちゃ面白い。

このあと、Wonと実際に会うことになる。

そしてさらに、いろんな出来事が待っている。

——初海外、まだ始まったばかり。

-旅ログ