インフルエンサー「宮崎麗果」の名前で活動する黒木麗香被告に、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。
東京地裁が2026年7月15日に言い渡した判決は、懲役2年6か月・執行猶予4年です。
黒木麗香被告が社長を務める広告代理店「Solarie」に対しても、罰金4000万円の判決が出ています。
「執行猶予4年なら刑務所には入らないのか」「宮崎麗果と黒木麗香は同一人物なのか」「どのような脱税事件だったのか」と気になっている人も多いと思います。
黒木麗香被告に言い渡された判決内容や、東京地裁が執行猶予を付けた理由、法人税法違反などに問われた事件の経緯を紹介します。
黒木麗香に執行猶予付き有罪判決!東京地裁が言い渡した内容
東京地裁は2026年7月15日、法人税法違反などの罪に問われた黒木麗香被告に、懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
黒木麗香被告は「宮崎麗果」の名前でインフルエンサーとして活動しており、東京・渋谷区の広告代理店「Solarie」の社長も務めています。
テレビ朝日の報道によると、黒木麗香被告個人への判決に加え、法人として起訴されていたSolarieには罰金4000万円が言い渡されました。
黒木麗香の判決は懲役2年6か月・執行猶予4年
今回言い渡された主な判決内容は、次の通りです。
・黒木麗香被告:懲役2年6か月、執行猶予4年
・広告代理店Solarie:罰金4000万円
黒木麗香被告には懲役刑が言い渡されていますが、その刑の執行を4年間猶予する内容です。
執行猶予が付いたからといって無罪になったわけではなく、判決は有罪です。
一方、すべての懲役刑に執行猶予が付いているため、判決が確定しても、ただちに懲役2年6か月の刑が執行される内容ではありません。
検察側の求刑も懲役2年6か月だった
検察側は2026年5月の論告で、黒木麗香被告に懲役2年6か月を求刑していました。
テレビ朝日の報道では、検察側は「納税額が多かったため減らしたいと考えた身勝手かつ悪質な犯行」と指摘したと伝えられています。
これに対し、弁護側は、税務署が調査すれば発覚するもので巧妙性や悪質性は高くないとして、執行猶予付きの判決を求めていました。
東京地裁が言い渡した懲役2年6か月という刑期は検察側の求刑と同じですが、実際の判決では4年間の執行猶予が付けられました。
黒木麗香の執行猶予4年とは?すぐ刑務所に入る判決ではない
「懲役2年6か月」と「執行猶予4年」が同時に出ているため、判決の意味が分かりにくいと感じる人もいるかもしれません。
執行猶予は、有罪判決を言い渡したうえで、一定期間にわたり刑の執行を猶予する制度です。
黒木麗香被告の場合は、懲役2年6か月という刑に対し、4年間の執行猶予が付いています。
執行猶予4年を無事に経過するとどうなる?
刑法では、刑の全部の執行猶予を取り消されることなく猶予期間を経過した場合、刑の言い渡しは効力を失うと定められています。
黒木麗香被告についても、判決が確定した後、執行猶予が取り消されずに4年間を経過すれば、懲役2年6か月という刑の言い渡しは効力を失うことになります。
法務省の資料でも、執行猶予は刑の執行を一定期間猶予し、その期間を無事に経過すると刑の言い渡しの効力を失わせる制度と説明されています。
執行猶予が付いても有罪判決であることは変わらない
執行猶予は、無罪や不起訴とは異なります。
今回の判決では黒木麗香被告に有罪が言い渡され、そのうえで懲役刑の執行が4年間猶予されました。
そのため、「刑務所に入らないなら無罪になった」という意味ではありません。
また、猶予期間中に別の罪を犯して刑を受けるなど、法律で定められた事情が生じた場合には、執行猶予が取り消されることがあります。
宮崎麗果の脱税事件とは?法人税法違反などに問われた経緯
黒木麗香被告は、宮崎麗果の名前でインフルエンサーとして活動する一方、広告代理店Solarieの経営にも携わっていました。
今回の事件では、Solarieの所得を少なく見せ、法人税や消費税などを免れたとして、黒木麗香被告と会社が起訴されました。
約4億9600万円の所得を隠したとされた
テレビ朝日の報道によると、黒木麗香被告とSolarieは、複数の事業年度にわたって約4億9600万円の所得を隠したとされています。
これにより免れたとされた法人税や消費税などの金額は、合わせて約1億5700万円です。
黒木麗香被告は2025年12月、法人税法違反などの罪で東京地検特捜部に在宅起訴されました。
所得隠しの金額と実際に免れた税額は同じではありません。
今回の事件では、約4億9600万円が隠したとされた所得の金額で、その結果として約1億5700万円の法人税や消費税などを免れたとされています。
架空の業務委託費を経費として計上
報道では、実際には行われていない業務の委託費を経費として計上し、Solarieの所得を圧縮していたとされています。
経費が増えれば、帳簿上の利益は少なくなり、それに伴って納める法人税も少なくなります。
今回の事件では、このような架空経費の計上によって、法人税や消費税などを免れたとして起訴されました。
東京地裁は判決で、黒木麗香被告が納税額を減らしたいという考えから事件に及んだとして、その行為責任は重いと指摘しています。
黒木麗香に執行猶予が付いた理由は?
東京地裁は脱税額や事件の経緯を踏まえ、黒木麗香被告の責任を軽いものとは評価しませんでした。
その一方で、起訴内容を認めていることや反省の態度、税金が納付されていることなども考慮し、4年間の執行猶予を付けました。
東京地裁は「行為責任は重い」と指摘
東京地裁は、黒木麗香被告が身勝手な考えから事件に及んだとして「行為責任は重い」と指摘しました。
約1億5700万円という脱税額や、複数の事業年度にわたって架空経費が計上されたことなどが判決に反映されたとみられます。
検察側も公判で、納税額を減らしたいという動機は身勝手で、犯行は悪質だと主張していました。
起訴内容を認めて反省の言葉を述べていた
黒木麗香被告は2026年3月18日に開かれた初公判で、起訴内容について「間違いありません」と述べ、認めていました。
東京地裁は執行猶予を付けた事情として、黒木麗香被告が事実を認め、反省の言葉を述べていることを挙げています。
在宅起訴された際にも、黒木麗香被告は自身のSNSで反省を表明し、専門家の助言を受けながら修正申告と納税に対応するとコメントしていました。
修正申告後に税金が全額納付されていた
東京地裁は、修正申告が行われ、税金が全額納付されていることも考慮しました。
脱税したとされた税金を後から納付しても、すでに成立した法人税法違反などの罪がなくなるわけではありません。
ただ、被告が事実を認めていることや、修正申告と全額納付を済ませたことは、刑を決める際の事情として考慮されたとみられます。
これらを踏まえ、東京地裁は懲役2年6か月を言い渡しながら、その刑の執行を4年間猶予しました。
Solarieに罰金4000万円の有罪判決
今回の裁判では、黒木麗香被告だけでなく、広告代理店Solarieも法人として起訴されていました。
東京地裁はSolarieに罰金4000万円の判決を言い渡しています。
社長個人と会社の両方が処罰された
法人税法違反などの事件では、行為に関与した個人だけでなく、一定の要件に該当すれば法人も処罰の対象になります。
今回も、社長である黒木麗香被告には懲役2年6か月・執行猶予4年、会社のSolarieには罰金4000万円という、それぞれ異なる刑が言い渡されました。
黒木麗香被告に執行猶予が付いたことばかりが注目されやすいものの、Solarieに対しても有罪判決と高額な罰金が言い渡されています。
Solarieは成果報酬型の広告事業を展開
Solarieは、インターネット上で成果報酬型の広告を行っていた会社です。
黒木麗香被告がInstagramなどで商品を紹介し、フォロワーが商品を購入することで会社側に報酬が入る仕組みだったと報じられています。
黒木麗香被告はインフルエンサーとしての活動だけでなく、Solarieの業務全般を統括する社長の立場にありました。
黒木麗香と宮崎麗果は同一人物?本名と活動名の関係
報道では「黒木麗香被告」と「宮崎麗果被告」の両方の表記が使われています。
黒木麗香は本名で、宮崎麗果はインフルエンサーとして活動する際に使用している名前です。
別々の人物が事件に関わっているわけではありません。
宮崎麗果の本名が黒木麗香
テレビ朝日やTBSなどの報道では、「宮崎麗果の名前で活動する黒木麗香被告」と紹介されています。
裁判や起訴に関する報道では本名の黒木麗香が使われる一方、芸能・インフルエンサー関連の記事では広く知られている宮崎麗果の名前が使われることもあります。
そのため、「黒木麗香に執行猶予付き判決」と「宮崎麗果に有罪判決」は、同じ裁判を伝える内容です。
黒木麗香の今後は?判決確定や活動に注目
東京地裁が2026年7月15日に有罪判決を言い渡したことで、黒木麗香被告の刑事裁判は一つの節目を迎えました。
ただし、判決が言い渡されたことと、判決が確定することは同じではありません。
被告側や検察側には、判決に不服がある場合に控訴する手続きが残されています。
控訴の有無は追加発表を待つ段階
判決直後の報道では、黒木麗香被告や弁護側が控訴するかどうかは明らかになっていません。
控訴が行われなければ、所定の期間を経て東京地裁の判決が確定します。
控訴された場合は、東京高裁で改めて審理されることになります。
現段階では、懲役2年6か月・執行猶予4年が東京地裁で言い渡された判決内容です。
インフルエンサー活動の休止や再開は発表されていない
黒木麗香被告は宮崎麗果名義でSNSを中心に活動してきましたが、今回の判決を受けた今後の活動方針について、本人やSolarieから具体的な発表が出るかも注目されます。
判決が出たからといって、活動休止や引退が自動的に決まるわけではありません。
今後については、本人側のコメントや控訴の有無、会社の運営方針などが焦点となりそうです。
黒木麗香の執行猶予付き有罪判決で分かったこと
インフルエンサー「宮崎麗果」の本名である黒木麗香被告に、東京地裁は2026年7月15日、懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
黒木麗香被告が社長を務めるSolarieにも、罰金4000万円の判決が出ています。
東京地裁は行為責任の重さを指摘する一方、起訴内容を認めて反省していることや、修正申告後に税金が全額納付されていることを考慮しました。
執行猶予4年は無罪を意味するものではありませんが、判決が確定しても、ただちに懲役2年6か月の刑が執行される内容ではありません。
今後は、控訴の有無や宮崎麗果名義での活動、Solarieの運営について、本人側からどのような説明が出るのかが注目されます。