インターネットに繋がるようになってから、生活の中で明らかに変わったものがいくつかあるのですが、その中でも一番インパクトが大きかったのは「ネットゲームにハマったこと」だったと思います。
当時はまだ常時接続ではなく、テレホーダイの時間帯に合わせてネットに繋ぐのが当たり前だった時代です。だからこそ、遊び方にも自然と“ルール”のようなものができていました。
■23時集合が当たり前だった理由
大学の友人たちとよく遊んでいたのが、Age of Empiresというゲームです。いわゆるリアルタイムストラテジーで、資源を集めて文明を発展させながら戦うタイプのゲームなのですが、これがとにかく面白かった。
ただ、今みたいに「思い立ったらすぐオンライン」というわけにはいきません。通信は電話回線、料金は時間制という環境だったので、自然と集合時間は決まっていました。
👉 23時。
テレホーダイの開始時間です。
この時間になると、みんな一斉に接続を試みて、誰かがサーバを立て、「入れる?」「ちょっと待って」なんてやり取りをしながらゲームが始まります。今振り返るとかなり非効率なんですが、不思議とこの“待ち時間”も含めて楽しかったんですよね。
■不安定な回線すら楽しんでいた
当時の回線は今とは比べものにならないくらい不安定で、途中で落ちることも珍しくありませんでしたし、ラグも頻繁に発生していました。それでも誰も文句を言わないどころか、「まあしょうがないよね」と受け入れていた空気がありました。
今だったらクレームの嵐になりそうですが、当時はその不便さすら“前提”だったんです。
そしてこのゲーム、単なる対戦ゲームではなく、プレイヤー同士の駆け引きがかなり重要で、攻めるタイミングや同盟の取り方ひとつで勝敗が大きく変わるので、リアルの友人同士でやると余計に盛り上がります。ちょっとした裏切りや連携で一気に空気が変わるのも面白くて、夜中まで夢中になって遊んでいました。
■実はもっとハマっていた「もう一つの場所」
ただ、正直に言うと、市販のゲーム以上にハマっていた場所があります。
それが、Yahoo!ゲームです。
当時のYahooにはブラウザ上で遊べるゲームが用意されていて、特にトランプ系のゲームが充実していました。見た目はシンプルで、派手さもないのですが、これがとにかく奥が深い。
Hearts、大富豪、リバーシ、スペードなど、一見するとどこにでもあるゲームばかりなのですが、オンライン対戦になるだけで一気に面白さが増します。
■オンラインだからこそ生まれる関係
このYahooゲームの面白さは、ゲームそのものだけではありませんでした。
毎日同じ時間帯にログインしていると、自然と顔なじみができてきて、「またこの人いるな」と思うようになります。そこから少しずつ会話が増え、掲示板でやり取りをしたり、一緒に遊ぶ約束をしたりと、オンライン上での人間関係がゆるく広がっていきました。
今でいうSNSのような仕組みがすでにあって、気づけば“いつものメンバー”で遊ぶようになっていたのです。
■Heartsという奥が深すぎるゲーム
その中でも自分が特にハマったのがHeartsというゲームでした。

ルール自体はシンプルなのですが、実際にプレイしてみると完全に心理戦です。4人でプレイするゲームなのですが、点数の状況によっては1人を3人で潰しにいく展開になったり、逆にその連携を崩して抜け出すプレイヤーがいたりと、毎回違う展開になります。
単なる運だけでは勝てず、相手の思考を読む必要があるため、「次どう出るか」を考えるのが楽しくて仕方がありませんでした。
■順位システムがやめられなくする
さらに、このゲームには順位システムがあり、勝てば上がり、負ければ下がるというシンプルな仕組みでしたが、これが絶妙にプレイヤー心理を刺激します。
特に上位プレイヤーに勝ったときの上昇幅が大きく、「あと1回勝てば上がる」という状況になると、なかなかやめられません。
気づけば深夜を超えてプレイしていることも多く、完全にハマっていました。
■海外サーバでの挑戦と、ちょっとした実績
日本版だけでも十分楽しめたのですが、そのうち物足りなくなり、海外版のYahooゲームにも手を出すようになりました。
最初は言語の壁もあって不安でしたが、実際にプレイしてみると問題なく遊べて、むしろレベルの高いプレイヤーが多く、いい刺激になりました。
そして、これはちょっとした自慢なんですが——
👉 海外版のYahoo Heartsで100位以内に入ったことがあります。
当時の自分のIDは「tomosuke_」。
今思うとちょっと恥ずかしいけど、あの頃は本気でやっていた証でもあります。
■強い人たちと、クセのあるID
当時、日本人で強かったプレイヤーといえば「joypark」さん。
かなり有名で、対戦すると緊張するレベルでした。
他にも、今思い出してもクセのあるIDの人たちが多くて、名前だけで「あ、この人強いな」と分かることもありました。
そういう“常連感”も含めて、あのコミュニティは出来上がっていた気がします。
■オフ会というリアルへの拡張
そして当時のネット文化で印象的だったのが「オフ会」です。
オンラインで知り合った人と実際に会うというイベントで、今では珍しくありませんが、当時はかなり新鮮でした。1998年から2001年あたりが特に盛んで、同じ世代の人たちと実際に顔を合わせて話す時間は、とても楽しいものでした。
ネットの向こう側にいる人が「実在する」という当たり前のことに、少し感動していた気がします。
■あの頃の人たちは、今どうしてるんだろう
ふと思うことがある。
あの頃、一緒に遊んでいた人たち。
掲示板でやり取りしていた人たち。
あのHeartsで戦っていたプレイヤーたち。
👉 今、何してるんだろう
たぶん普通に社会人になって、
家庭を持って、
別の人生を歩んでいるんだと思う。
でも、あの時間を共有していたことだけは、間違いなく事実。
■まとめ
ネットゲームにハマったあの頃は、
・23時集合で遊んだAge of Empires
・Yahooゲームでのトランプ対戦
・オンラインでのゆるい繋がり
・そして海外ランキング100位以内の挑戦
全部ひっくるめて、最高に楽しかった。
今は環境も整い、いつでもどこでもオンラインで遊べる時代。
でも、
👉 あの不便さの中にあった熱量
あれは、ちょっと特別だった気がする。
たまに思い出す。
👉 あの頃のネット、やっぱり好きだったな。