初めて買ったCDの思い出
音楽を聴く手段って、時代ごとに本当に変わりましたよね。
いまの若い世代だと、スマホでサブスク再生が当たり前かもしれません。聴きたい曲があれば検索して、すぐ再生。とても便利な時代です。
でも、私たちの世代は違いました。
子どもの頃、初めて自分のお金で買ったCDは、槇原敬之さんの「どんなときも。」でした。あのジャケットや、CDケースを開けた時の新品の匂いまで、なんとなく覚えています。
弟はTRFの「BOY MEETS GIRL」を買っていた気がします。時代を感じますね。
当時はCDを1枚買うこと自体が特別なイベントでした。いまのように気軽に何曲も聴ける時代ではなく、1枚のシングルCDを何度も何度も再生していました。
「すみや」に通っていた中学生時代
中学3年生ぐらいだったと思います。
当時、地元には「すみや」というお店がありました。CD販売とVHSレンタルを一緒にやっているようなお店で、いまで言えば大型書店の音楽版のような存在でした。
塾の帰りによく立ち寄っていました。
店内には新譜CDがずらりと並び、人気ランキングや試聴コーナーもあった気がします。買う予定がなくても、ただ見て歩くだけで楽しかったんですよね。
「あ、この曲テレビで流れてたな」
「このジャケットかっこいいな」
「来週発売か、欲しいな」
そんなことを考えながら店内を歩く時間が好きでした。
いま思えば、CDショップそのものが娯楽施設でした。
レンタルCDショップの時代
昔はCDレンタルショップもかなり多かったです。
私の地元でも駅の近くにレンタルショップがあり、よく借りに行っていました。新作アルバムを借りて、家でカセットテープやMDに録音するのが定番でした。
借りるときは、
- 何を借りるか悩む
- つい予定外のCDも借りる
- ケースの中身を確認する
- 返却日を気にする
そんな流れでした。
当時は「CDを買う」と「レンタルして録音する」がうまく共存していた時代だったと思います。
気になるアーティストはレンタルして聴き、どうしても好きな作品は買う。そんな使い分けをしていました。
高校時代に大流行したMDプレイヤー
高校生ぐらいになると、MDプレイヤーが一気に流行りました。
あれは衝撃でした。
CDより小さいディスクに音楽が入り、持ち運べる。しかも曲順も管理しやすく、カセットテープのように巻き戻しもいらない。
かなり未来的に感じました。
私も秋葉原でMDプレイヤーを買いました。たしか2万円ぐらいしたと思います。当時としては決して安くなかったですが、それでも欲しかったんですよね。
秋葉原で家電を買うこと自体にも特別感がありました。
「秋葉原で買った」というだけで、なんだか通っぽい感じがしていました(笑)
CDからMDへ録音する楽しさ
家ではCDからMDへ録音して楽しんでいました。
お気に入りの曲を集めて、自分だけのオリジナルMDを作るのも楽しかったです。
- 通学用MD
- 元気が出る曲集
- バラード集
- ドライブ用(乗らないけど)
そんな感じでテーマ別に作った人も多いと思います。
タイトル入力も地味に大変でした。リモコンや本体ボタンで一文字ずつ入れる作業です。
でも、それすら楽しかった。
手間がかかるほど愛着が湧く時代だったのかもしれません。
MDプレイヤーはハイテクの象徴だった
MDプレイヤーって、当時かなりハイテク感がありました。
本体も薄くてスタイリッシュ。液晶表示がついていて、曲名が出たりする機種もありました。
イヤホンで聴きながら通学しているだけで、少し大人になった気分でした。
カバンの中にMDケースを何枚か入れて持ち歩く。今日はどのMDを聴こうか考えるのも楽しかったです。
いまスマホ1台で何万曲も持ち歩ける時代ですが、当時はMD数枚が宝物でした。
テープが消え、MDも消えた
その後、カセットテープは徐々に姿を消していきました。
さらに時代が進むと、MDプレイヤーも見なくなりました。
あれほど流行ったのに、気づけば一気に消えていった印象があります。
便利な機械ほど、新しい便利さに置き換えられるのは早いのかもしれません。
CDはまだ残りましたが、再生機器は減りました。パソコンにもCDドライブが付かなくなり、音楽との付き合い方そのものが変わっていきました。
いまはmp3、そして配信の時代
いまはパソコンの音源でmp3、さらにストリーミング配信が主流です。
曲をダウンロードする時代から、所有せず聴く時代へ変わりました。
昔は、
- CDを買う
- ケースを開ける
- 歌詞カードを見る
- プレイヤーに入れる
そこまで含めて音楽体験でした。
いまはワンタップで再生できます。便利ですし、それはそれで素晴らしいです。
でも、ときどき思うんです。
少し不便だったあの頃のほうが、1曲1曲を大事に聴いていたのではないかと。
まとめ
音楽を聴く音源は、
カセットテープ → CD → MD → mp3 → 配信サービス
と変化してきました。
その時代ごとに「これが最先端だ」と思っていたものが、いつの間にか懐かしい存在になっていきます。
初めて買ったCD。
塾帰りに寄ったすみや。
レンタルショップで借りたアルバム。
秋葉原で買ったMDプレイヤー。
どれも音楽そのもの以上に、青春の記憶として残っています。
便利になった今だからこそ、少し手間のかかったあの時代の音楽体験が、妙に愛おしく感じます。